ビッグロール工法(芝張替え)
この度(2019年〜2020年の冬期間)、県総合陸上競技場メイングラウンドにて、 大規模な改修工事が行われました。 当社でこれまで管理してきた芝生も総入れ替えとなり、ビックロール工法による芝張りを実施しました。
ビッグロールとは?
特殊な芝切り機械により、切り出した芝をロール状に巻いたもの
ビッグロール工法とは?
ビッグロールを使用して、芝張りを行う方法。
広い面積を、短期間で美しい芝生にすることが可能です。芝張り後の養生も、他の工法に比べると楽にすみます。
今回使用したビッグロールは・・・
- 幅 約75cm
- 長さ 約7m (1ロール約5.3平米)
- 厚さ 約3cm
- 重さ 約180kg!!
芝草の内容は・・・
- ティフトン419(暖地型芝草)
- トールフェスク(寒地型芝草)
- ペレニアルライグラス(寒地型芝草)
- ケンタッキーブルーグラス(寒地型芝草)
張替え前は、暖地型芝草としてティフトン419ではなくリビエラが入っていました。
ティフトン419とリビエラは、どちらもバミューダグラスという草種です。
バミューダグラスとは?
バミューダグラスは、暖地型芝草の永年草で、関東以西を中心に利用されています。長い地上および地下ほふく茎を有し、 葉は繊細でやわらかく、密度の高い美しい芝生を形成します。耐暑性・耐乾性に優れ、夏期の繁殖力が旺盛ですが、 冬期は休眠して地上部は枯れます。
ティフトンシバとは?
ティフトンシバは、バミューダグラスとアフリカギョウギシバとの交雑種で、ハイブリッドバミューダグラスとも呼ばれます。
交雑種のため、種子の流通はなく、切り芝(ソッド)、ストロン苗、ポット苗などの栄養繁殖による造成となります。
ティフトンシバは、すり切れ等の損傷からの回復に優れており、主に関東以西で利用されています。
一方、近年、種子繁殖性品種(リビエラ等)でも、ティフトンシバ並みの高品質品種が開発され、利用場面が更に増えています。
※雪印種苗潟pンフレットより抜粋
リビエラは、種子繁殖性品種の中では、限りなくティフトンシバに近い特性を持ちます。
ティフトンシバより優れている点としては、春の立ち上がりが早く、秋の休眠が遅い点、すり切れに強い点が挙げられます。
ティフトン419は、リビエラに比べ、節間が短く、よりキメが細かい密できれいな芝生を形成します。
今後はこれまでより美しい芝生となることが期待されます!!
施工の流れ
▼トラックで運ばれてきたビックロールをフォークリフトでおろし、パレットに一つずつのせます。
▼フォークリフトでビックロールをのせたパレットを運び、ローラーコンベアにのせます。
▼ローラーコンベアに並んだビックロールは、改良した専用トラクターで一つずつグラウンド内へ運びます。
▼芝張り開始位置に置かれたビックロールを、芝張り用トラクターにセットします。
▼位置を調節して、芝張り開始です!
▼レーキやトンボなどで、芝生の位置を微調整し、美しい仕上がりに☆☆
▼芝生が重なった部分はカッターで切り取ります。端切れは再利用のため軽トラックに積みます。
▼ビックロールのフィルム・ピン・芯を回収します。ピンと芯は再利用するため返却します。